育児

ママになっても理学療法士の女性が無理なく働くための心構え

ママになっても働き続けたい!

そう考えるリハビリ職(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)の方も多いのではないでしょうか。

現状では公的な育児休暇は最長1年半取得できます。

とてもありがたい制度ではありますが、私は男性に浸透していないことが、とても残念だと感じています。

育児休暇を取得する男性は増えてきていますが、まだまだ取得率は低く、必然的にママである女性が育児休暇を取得しているケースがほとんどです。

育児休暇の間、家事育児をメインで担うのは家にいる時間の長い女性になることがほとんどです。

しかし、育児休暇中なら何とかこなせいた育児や家事も、職場復帰した後だとどうなるでしょう。

いくら制度が整っていても、いざ共働きとなると女性の負担が多くなってしまうのは目に見えています。

とある調査によると、離婚率は結婚5年未満までが最も多いとされています。

ちょうど結婚して子供ができて…といったケースが多いのではないでしょうか。

共働きが増えるのはいいことだと思います。

しかし、離婚率が上がり、少子化も進んでいるとなると、

  • 家庭内での女性への負担
  • 男女問わず社会での働き方
  • 男は働き女は家を守るという無意識の価値観

をアップデートしていく必要があるのではないでしょうか。

ママの中には、私が1人でなんでもやらなくては!と抱え込んでしまい、苦しくなっている人がとても多いように感じています。

育児家事仕事…1人で抱え込んで疲れ果てていた私の体験談

男は外で働き、女は家庭を守るという呪い

うちの旦那は、亭主関白のお父さんと専業主婦のお母さんをみて育ったこともあり

「女が家事育児を担って」

というタイプでした。

ですので、結婚当初は専業主婦になって欲しいと言われていました。

しかし私はこの先、旦那の稼ぎ1馬力では不安な世の中になってくるというのはなんとなく感じていたのです。

しかも、せっかく徹夜して勉強して、国家資格を取得し、理学療法士になったのに辞めなあかんのじゃ!!(゚Д゚)

という想いもあり、真ん中をとって非常勤という選択肢で働き続けることにしました。

ワーキングマザー生活にも限界が…

長男は寝ぐずりがひどく、良く泣く子でした。
眠ったと思って布団におろすと、すぐに目を覚ますのです。

毎日寝かしつけに2時間かけて、10分で起きて泣くみたいな。

なので起きている間ずーっと抱っこしている感じです。

育児休暇が終わって仕事を復帰すると、家事育児に加えて仕事が増えた分、さらに負担は増えていきました。

保育園から帰ってくると、おんぶ紐で息子を背中にくくりつけ、家事をしていました。

ですが、仕事に慣れるのも精一杯で、家に帰ってくるとグッタリ…。

元々家事が苦手でうまくできない自分にもイラだつし、帰宅した旦那からも、家事ができていないことを指摘され、私の心はどんどん荒んでいきました。

今思えば、私自身もゴリゴリの専業主婦に育てられたこと、自分はあまり家事が得意ではないことを感じながらも、女が家事をしないといけない!という呪いにとりつかれていたのだと思います。

出産後のダメージは予想以上に大きかった

産後3年くらいは私自身もすぐに体調を崩していました。

学生時代は皆勤賞が自慢だった私でしたが、10年ぶりにインフルエンザになるわ、副鼻腔炎になり顔面激痛で高熱出すわ、ぎっくり腰になるわ。

自分の身体がすごく弱くなった気がしました。

けれど、熱出した所で育児は休み無し。
夜中に高熱の身体引きずってマスク2枚かけて、授乳したこともありました。

朝起きたら旦那が

夜泣きしてたから寝不足だわ~

って言われて。

私は毎日寝不足じゃい!!

ってめちゃくちゃ腹が立ちました!

赤ちゃんがいる生活ってもっとキラキラしてるんじゃないの?
もう苦行としか思えなくなっていました。

育児ノイローゼ?産後うつ?パトラッシュ…もう疲れたよ…

精神的にもギリギリで、うっかりどこかに飛び込んでしまいそうな衝動に駆られました。
でも、子供を残して死ねないって、なんとかこの世に残ってた感じ。

どうしたらいいのかわからない毎日で、心がはちきれそうになったんですよね。

ある日、目の前にあったカッターで腕を切ったんですよ。

そしたら切った傷の痛みとにじみ出る赤い血が、心の痛みを中和してくれる気がしたんです。

心が苦しくなったら、服で隠れるところに傷をつけました。

パンパンにはちきれそうになった風船から少し空気を出してあげる感じ。

なんでそんなことしてたんだろう?

今では本当にわからない。

あの頃ほんとにおかしくなってたなって思います。

長男が赤ちゃんの記憶があんまりないんです。

ちっちゃくてかわいい時期なのに、あんまり覚えてないんです。

長男が赤ちゃんの頃の写真を眺めては、
可愛いなーもっとこの頃の育児楽しめていたらって切なくなります。

自分自身も呪いにかけられている

誰が悪いってわけではないと思うんですよね。

育児って楽しいし、かわいいけど、迷うし、逃げられない苦しさがあります。
赤ちゃんという自由奔放でか弱い生き物を1人で抱え込んで育てるのは無理ゲーです。

よく考えないといけないのは、ただ何となく自分が信じ込んでいた事は
それでいいのか常に考え続けなければならないということだと思います。

私の場合は育児家事は女がやらないといけないって思っていたことです。

育児も仕事も同じですよ。

そうやって教えられたから
親がそうしていたから

それってどういう根拠があるの?
今の自分の生活スタイル、時代と合ってる?

親がそうしてたからって、自分もそうしないといけないっていう事はないんです。

自分の中の理想にはめ込んで、苦しくなってないですか?

時代に応じて、自分の頭で考えて、自分の生活に応じて常にアップデートしていく必要があるのです。

育児に悩むPTOTSTママに伝いたい!心が楽になる心構え

  • 部屋が少々汚くても、命はとられない!
  • ご飯も何でもいいから食べられたらよし!
  • 旦那が育児に非協力的だったら、旦那と子供を残して家出しましょう!
  • 旦那と子供を2人きりにして、育児を身をもって体験してもらう
  • 旦那の前で大声で泣いて、苦しいんだと吐き出す
  • 2~3日寝込んで、すべての家事育児を放棄する
  • 家事が苦手だ!苦しい!と声高らかに宣言する
  • 旦那が家事をしてくれたら、全力で感謝の言葉を伝える

こんなことを繰り返して10年。

うちの旦那も、家事をしてくれたり、子供の世話もしてくれるようになりました。

部屋が散らかっていても

おかずが総菜やテイクアウトでも

家族みんなが楽しそうにケラケラ笑ってるのが一番なんですよ。

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