PTママの働き方

新人看護師さんに学んだ寄り添いの心

自分の家族や自分がケガや病気で患者になったとき、どんなケアをしてもらえたら嬉しいですか?

利用者さんのご家族からこんなお話をききました。


ご家族の不安な気持ちを救ったのは1年目の新人看護師でした。

素直な感情そのままに、声をかけてくれたそうです。
心配してくれている、寄り添ってくれているという気持ちが伝わってきて、ほんとに嬉しかったと教えてくれました。

確かに優秀なドクターや看護師は技術や処置もテキパキしているかもしれません。
しかし、技術的にすぐれていても、家族さんの心を救ったのはこの新人ナースさんだったのです。

患者家族として経験したこと。

自分のおばあちゃんが入院して看取ってもらった病院で、ある看護師さんのケアがとても嬉しかったのを憶えています。
ある日、病室へいくとおばあちゃんがベッドにいませんでした。
あれ?検査でもいったかな。
ナースステーションにいくと、おばあちゃんが看護師さんの横に座っているわけです。

私はそのとき理学療法士として病院に勤務していたので、すぐにわかりました。
これは徘徊かなんかしたなと(笑)。
認知症の症状も出てきていたので、徘徊して転倒の危険があってナースステーションにお預かりされていたわけです。

「すみません、ご迷惑おかけして。」
と私が言うと、その看護師さんは
「いえいえ、私がちゃんと仕事してるか見ててくれたんですよね~(*´ω`*)」
とおばあちゃんに話しかけてくれるのです。

その言葉かけに心遣いに、私は本当に嬉しくなったのです。
おばあちゃんと家族の気持ちを見てくれてるなって。

おばあちゃんが亡くなった後、
「とてもかわいらしい方で、私達も癒されました。本当に寂しいです。」
と言ってくださり、家族としてとても救われましたのです。

私たちは人と接していることを忘れてはいけない

これは療法士にも言えることではないかなと思います。
技術を磨き、知識をつけることはとても大切なことです。
患者さんの苦痛を和らげ、できることを増やしていくための努力は常にしていかなければいけません。
しかし、テクニックを磨くこと、セラピストが達成したいことが目的になって患者さんや利用者さんの心、気持ちが置き去りになってはいけないと思うのです。

技術得ることだけではなく、目の前の患者さん、利用者さんを大切に考え思いやる気持ち。そして、その人を大切に思う家族がいること。
絶対忘れてはいけないことだなと改めて感じました。

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